電子の海から

電子の海からこんにちは!

凛月

1.
今宵もやってくる肉塊達
忠告も聞かずに進む
夜の森は危険だとあれ程警告したのに
無謀で無知で無能な肉塊達が
蝙蝠に啄まれるまで……

遊戯の果てで
嘲う(わらう)我ら
血に酷似した美酒を喰らいながら
ただ残酷な運命を愉しむだけ
さあ踊れ、肉塊達

凛月の果てに何があると知らずに
獣に喰べられる肉塊達
狂気のWaltzを奏でて
その叫びを癒しとし
夜を愉しむ……

愚かな肉塊達の悲鳴
それだけで絶頂に達するほどの快楽
我らには関係の無い事だ
学ばない肉塊達は
また森の中を歩く……

2.
彷徨い果てた末の先
吸血鬼(ヴァンパイア)が生命を奪う
肉塊達は怯え、心地良い悲鳴を上げる
それはNocturneのようだと
我ら五匹は嘲う(わらう)……

戯れはもう終わりか?
もっと愉しませろ
それしか価値は無いのに
どうして踊ろうとする?
意味の無い刹那的な行為、到底理解出来ぬ

凛月の夜は獣がよく吠える
それを知らない肉塊達は
目先の利益に囚われ
やがて死したる者達になる
腐り果て、土に還るその刻まで……

飢えた獣は血肉を欲する
肉塊達はそれに気付かずに
また刹那に囚われ続け
何度目かの悲鳴をあげながら
絶望と共に死に逝く

2.5
我、不思議を探求せし者
我、正義を執行せし者
我、宝石を蒐集せし者
我、悪辣を働かせし者
我、虚無を生み出せし者

そう、それこそが凛月──

3.
凛月の果てに何があると知らずに
獣に喰べられる肉塊達
狂気のWaltzを奏でて
その叫びを癒しとし
夜を愉しむ……

愚かな肉塊達の悲鳴
それだけで絶頂に達するほどの快楽
我らには関係の無い事だ
学ばない肉塊達は
また森の中を歩く……

凛月の夜は獣がよく吠える
それを知らない肉塊達は
目先の利益に囚われ
やがて死したる者達になる
腐り果て、土に還るその刻まで……

飢えた獣は血肉を欲する
肉塊達はそれに気付かずに
また刹那に囚われ続け
何度目かの悲鳴をあげながら
絶望と共に死に逝く

──さぁ、次なる肉塊(いけにえ)は誰か