電子の海から

電子の海からこんにちは!

生きジゴク

「俺だって死にたくない」

君の苦しさ分かるよ
腐った時代の徒花
最期は想い出の中で走馬灯を夢見た
机にあった別れの言葉

「俺、一度死んだわ」

そう茶化す君の顔辛そうで
道化演じた君は偉いね
覚悟もあったね
思いやりもあったね
そんな君がいなくなるなんて寂しいよ

ごっこ遊びは幼稚園まで
花瓶の花も泣いてるよ
断れなかったんだね
優しかったんだね
その優しさが仇となったね

笑ってないよ
弔ってるよ
今でも残り続ける悔恨
許せないよね
許せなかったんだよね?

生きジゴク逃れたかったんだよね
最期まで他人を思いやれるイイコでした
弱気なだけじゃない
立ち向かったんだから弱くないよ
最後に君に言いたい事があるよ

「本当に生まれてきてくれてありがとう」